――(セラミックガール)恋をしたいから
  (say love me girl)テレパシー信じて
  (セラミックガール)この気持ちだけは
  (It's brave new world)作り物じゃないでしょ――


最終話 『Twinkle Snow Powdery Snow』






踊る、歌う。
一曲終わればまた次の曲が始まり、音楽は途切れることがない。
体は自然に動いて、不思議と疲れを全く感じなかった。
一瞬ごとに会場は膨張していくように感じた。
いや、錯覚ではない。どんどん大きくなっている。どんどん人が増えている。
なのに、客席の1人1人の顔ははっきり見えた。みんな知っている人たちだ。

――こうやって私たち、世界を作ったんだろうか。

そんな思いが3人の頭をよぎった。音楽はちょうど、3人が一点に向かって人差し指を伸ばしていく振りへ差し掛かったところだった。指が重なりあった瞬間、天井に輝く銀のミラーボールに、指先から赤い光が飛んだ。

                              ●

「神よ、今日も旅人たちをお守りください」
神殿の美しい女官たちが、声を揃えてそう言うと、集まった人々は皆深く頭を垂れた。
その時、女官の1人が突然ばったりと倒れる。神殿は騒然となった。
「皆、恐れることはありません!」
女官の1人が彼女に駆け寄りながら叫んだ。
「神の恵みが我々の上にあることの証が現れたのです!」
もう1人も叫ぶ。
「喜び、感謝しましょう!」
2人の言葉に、人々は歓喜に沸いた。

「…もー、また充電忘れたでしょう、のっち」
人々が去ったあとの神殿で、気を失っている女官の口に、1人が缶から何かの液体を流し込む。
「…ん~ありがと、あ~ちゃん」
液体を飲んだ彼女が起き上がって言った。
「人間みたく美味しいって感じれば忘れないんだけどねえ」
「だけど、そんな感覚があるから人間は愚かなのよ」
側で見守っていたもう1人が言う。
「かしゆかの言う通りよ。人間は大切だけど、私たちは人間より優れていて幸せなのよ」
あ~ちゃんと呼ばれた女官が続けて諭した。
「そうね。私たちは地上でもっとも優れた究極の集合知だもんね」
3人の目の中の黒がテレビを切ったように消失して、替わりにそこに数列が表示される。
「さあ、予言を告げましょう」
3人は祭壇の上に掲げられた、銀色に光を放つ球体を見上げた。

――これは、Perfume…?
――違う夢の中の私たち?
――また夢を見てるの?

集まった3つの視線から緑の光が放たれて、球体に飛び込んだ。

                              ●

1人の男が、ひざまづいて命乞いをしている。
「どうか命だけは……!」
「勘違いしないで」
彼のあごに長い銃のようなものを突きつけている、髪の長い女がそう言った。
「あなたに発言する権利はない」
隣で腕組みしているショートヘアの女も言う。と、その横で1人しゃがみこんでいた巻き毛の女が立ち上がった。
「おっけー! コイツの記憶はこれで全部よ」
その手の中の、小型アンプみたいな機械のコードがボタンでしゅるっと格納される。
「じゃあやるか!」
「ひぃ、お助けを…!」
髪の長い女が持つ銃が青白い光に包まれる。
「馬鹿ね。私たちは存在しないはずの存在」
「特殊調査部隊Perfume」
「姿はなく、微かに香るだけ。殺しだなんて跡の残る真似はしないのよ」
男が顔を上げた。
「それなら私の命は……!」
「記憶だけいただくわ」
音もなく男がその場に倒れる。
「きっちり40年分ね」

――ひゃー! かっこいいけど、これ私たち?
――これも別の世界のPerfumeってこと?
――違う夢の中には違うPerfumeがいるの?

「かしゆか、本部に報告」
「わかってるって」
巻き毛の女が何かボールのようなものを投げた。その銀色の球体に、銃から青い光が発射された。
「任務完了」
3人が声を揃えて言った。

                              ●

「じゃあ、かしゆかをデートに誘うってのはどうだ」
「無理に決まってんだろそんなもん!」
「賭けにならねーよ!」
カフェスタンドに不良少年たちが固まって話している。添加物たっぷりのホットドックと薄いコーヒーが味わえそうな、とにかく安いだけといった風情のこの店は少年たちの溜り場になっているようだ。
「じゃああ~ちゃんの尻を触る!」
「お前……のっちに殺されんぞ」
そう言って彼が取り出したタバコを、白い指がぱっと取り上げた。
「未成年の喫煙禁止!」
「あ……あ~ちゃん!」
オレンジのエプロンにミニスカートの制服をまとったウエイトレスが見下ろしていた。
同じ格好の別のウエイトレスが通りすがりに、
「吸うんならヨソの店にしてよ」
と言い放っていく。最初のウエイトレスも、タバコを手にしたまま彼女と一緒に奥へ入っていった。
少年たちはヒューと口笛で囃した。
「やっぱかしゆかはキツイなー」
「でもそのツンデレがいいんだよなあ~」
「確かになあ……って、のっち!?」
自分が相槌をうった相手を振り返って、少年の1人が驚く。
また別のウエイトレスだった。
「呼び捨てしない!」
のっちと呼ばれたウエイトレスは、少年の頭をお盆でパコンとやると、行ってしまった。
「のっちは相変わらずノリがよくわかんねえな……」
「……でも可愛いよな……」
そう言った彼の言葉に、少年たちは深く頷いた。

――今度の夢はウエイトレス?
――ねぇ、私たちどうしちゃったんだろう? 違う世界のPerfumeばかり見てる…
――私たち、どこにいるんだろう?

そう思ったとき、目の前に白いマグカップが置かれた。
「サービスよ」
見上げると、ウエイトレスのあ~ちゃんが微笑んでいた。
――うそっ私たち“ここ”にいるの?
カウンターのところから、のっちとかしゆかのウエイトレスも声をかける。
「外寒かったでしょう? 今日は冷えるね」
「見ない顔ね、どこから?」

マグカップを覗き込むと、ホットココアが湯気をたてていた。つやつやしたその飲み物の表面に、丸い灯りのようなものが反射で映っていた。赤と、緑と、青の灯りがくるくる絡み合って、虹色に光る球体になる。

――これは、“世界”…?

                              ●

気づくと3人は、闇の中に座って、虹色の球体を見つめていた。
「……帰るといいよ、あの“世界”に」
声のした方に、3人同時に視線を向ける。声の主は、銀色のドレスを着た10歳くらいのあ~ちゃんだった。
両隣には、同じドレス姿の、10歳くらいのかしゆかとのっちもいる。
「こうなるって分かってたよ」
「でも、おいてきぼりは寂しすぎたから」
3人は、幼い自分たちの言っていることがわからなかった。
「Perfumeはいつも新しい世界を生きてる」
「そのたびに過去の3人を過去の世界においていく」
「でも時々置いてきたものが懐かしくて、寂しくてたまらなくなる」
――それは……
3人は思った。それは、私たちがいつも感じている気持ち。
「本当は、いつかまた出会える日がくるって分かってるの」
「でも、寂しさがあんまり大きかったから」
「また一緒に遊べて楽しかったよ。これからはもう寂しくても平気」
幼い3人の姿が霧のように薄くなり、今にも消えそうになる。
「待って! あの、別の世界のPerfumeたちはなんだったの?」
かしゆかが消えかける姿に叫ぶ。
「私たちが過去の影なら、あなたたちは現在の影というだけのことだよ」
幼いかしゆかが答える。
「思い描いた世界は夢の影、実感する世界は現実の影」
「やっぱり、私たちが感じていることみんなゲームで、本当じゃないってこと?」
のっちが問いかける。
「何が夢で何が現実かなんて、誰にもわからないよ。大切なのは、「感じている」こと…温かさや、つらい別れや、大きな感動」
幼いのっちが言う。あ~ちゃんが、その言葉を反芻した。
「感じていること……本当のこと……」
「信じて、感じるの。夢を現実にするなんて、Perfumeには不可能なことじゃないでしょ?」
幼いあ~ちゃんの言葉がそう言ったとき、3つの銀色の影は完全に姿を消した。3人は思わず支えあうように、手をつないだ。
「……大丈夫。絶対大丈夫じゃけん。」

                              ●

3人は再びステージに立っていた。
こっそり、かしゆかが2人にささやく。
「夢みたいな景色……でも、夢じゃないんだね」
「これはもう、私たちには現実なんだ」
のっちが答えた。
「ほら、みんなの顔がよく見えるよ」
客席の人々の顔はPerfumeを見つめて輝いている。その上に、銀色の細かな粒がきらきらと舞い落ちてきた。皆自分の肩や手のひらに落ちたそれを見つめる。Perfumeの上にもそれは降ってきた。
「雪……?」
「でも、冷たくない……」
「見て、会場がこんなにキレイ……」
その瞬間、たった一瞬だけれど、全ての人が同じ気持ちになったという感覚が、会場を包んだ。

音楽が始まった。






Epilogue:『Puppy love』






いつもの喫茶店から出てきた3人は、ふとビルの壁の貼り紙に立ち止まった。
「迷い犬だって……見てこの写真」
かしゆかの指差した写真に2人は黄色い声をあげる。
「きゃあっブサイクちゃん!」
「可愛い~!」
垂れた耳に垂れたやる気なさそうな目尻、ぺちゃっとつぶれた上向きの鼻。ここまで来ると逆に愛嬌あって可愛く見える。
「見つかるといいね」
話しながら歩き始めた2人を、のっちが呼び止めた。
「ねえ……あれって……」
のっちの指差す先を見て、2人は「あっ」という声を押さえる。そこには、ベンチの下でべたっと寝ている、写真と同じ犬の姿があった。こちらに気づいたのか、片目を開けてチラッと一瞥すると、また閉じてしまった。
「うわっやる気なさそー!」
「でもこれならすぐ捕まえられそう」
「わんちゃーん、そのままね~」
3人はそっと犬に近づいた。
あ~ちゃんの手が今触れる、というところで、犬の目がかっと見開いた。犬は3人の手の間をすり抜けて駆け出していた。
「はっ……はやい!」
「どこいった!?」
キャンという鳴き声がして、振り向いた3人は唖然とした。まるで「鬼さんこちら」とでも言うかのようにキャンキャンとしっぽを振って見せる犬の姿。
「あ……あいつ~」
犬はくるっと向きを変えると、ダッシュした。
「こらっ待ちなさーい!」
3人も思わずダッシュで追いかける。けれど、当然犬の足の方が速く、角を曲がったところで見失った。
「あ~くやしい~、逃がしたぁ」
のっちの言葉にあ~ちゃんが笑う。
「ていうか完全におちょくられとったよね、私たち!」
「ワンコ遊んでほしかったのかなあ」
かしゆかの言葉に、2人も「そうじゃね~」と和みかけた時だった。
「あ!?」
かしゆかが声を上げた。視線の先を追うと、さっきの犬が、広場のベンチに座る男性の膝に乗ってくつろいでいる。
「あいつ~あんなところに!」
3人は駆け寄りながら呼び掛けた。
「すみませーん、その子捕まえといてくださいー」
ところが男性はピクリとも動かない。その間に、犬は3人に気づいて、彼の膝から飛び降りた。彼の座るベンチにたどり着く頃には、犬の姿は見えなくなっていた。
「あ~行っちゃった~」
その時、男性が初めて声を発した。
「あの……どうもすみません」
その声に3人は、はっと彼を見た。20代後半くらいの、なんとなく特徴の掴めない男。
「今、顔のシステム以外を動かせないようにロックがかかった状態でして……」
やっぱり、と3人は思った。この人、ロボットだ。
「なにしてるんですか?」
かしゆかが聞いた。ロボットは、少し困った笑顔を見せた。
「機密事項でして……それより、犬が交差点の角を北西に曲がっていきましたよ」
「はああっマジですか!」
「ありがとうございまーす!」
3人は駆け出した。
「あれ……?あのロボットさんって……」
「かしゆか、どうかした?」
「……ううん、たぶん気のせいかなあ」
(前に会ったあのロボットさんと似てる気がしたけど……なんでか顔思い出せないなあ……?)


Perfumeはロボットに言われた通り、交差点の角を曲がった。
「う~ん、やっぱりもういないかあ……」
「見失ったねえ」
そのときのっちが、
「あ~……っ」
とゆっくり前を指差した。
「また……っ」
犬は、サングラスをかけて黒い服を着た、3人のセクシーな女の人たちにちやほやされて抱き上げられていた。彼女たちは公営駐車スペースに大きなバイクを止めて、その周りに寄りかかっている。
「すみませーん!」
「その子迷い犬なんです~」
彼女たちが「え、そうなの?」と犬の顔を見ようとした瞬間、犬はそれまでの大人しさが嘘のように足をばたつかせて暴れだした。
「あっわっ!」
腕から飛び出すと、華麗に着地してみせる。
思わずPerfumeが「すごーい……」と声をそろえると、犬はこちらを見て、ふんっと鼻をならした。
「な、生意気~っ」
3人が追いかけようとすると、犬はまた嬉しそうにキャンキャンと鳴いて、駆けていってしまう。
「ごめんなさい、離しちゃった!」
サングラスの美女が声をかける。
「いえいえ、ありがとうございました!」
3人は走りながらそう答えた。
「あれ? 今の人たちって……」
「何? のっち」
「ううん、いや、なんでもない」
(『u』の3人組みたいな格好だったなあ……まあ、偶然か……)


犬を追っていくと、道が終わって草地が広がる場所に出た。手前にぽつんと、白い巨大なUFOを逆さに置いたような形の建物がある。
「わあ、なにこれ~」
のっちが驚いて声を上げる。
「これ、宇宙開発研究所とちがう?この近くにあるって聞いたよ」
かしゆかが言う。あ~ちゃんは
「こんなん初めて見るわ~」
とため息混じりに呟いた。
3人が建物に見とれている間、犬は広い草地に喜んだようで、ものすごい勢いでひたすら輪を描いて走っている。
「……やっぱりあの子、遊びたかっただけなんかもねぇ」
あ~ちゃんがそう言ったとき、自分の方に注意が向いたことに気づいたのか、犬が立ち止まった。
「お? こっち見とるよ」
「来るかな?」
「いや~来んじゃろ~」
ところが犬は予想外にも、こちらへ走り寄って来た。
「わっわっ、ほんまに来たっ」
「オイデオイデ!」
今にも3人の手の中に飛び込むかと思ったその瞬間、犬は信じられないほどのドリフトで向きを変えると、建物の中に駆け込んで行った。
取り残された3人は呆然と立ちすくむ。
「犬……あなどりがたし」
「何を言ってるんのっち」
「それより、《関係者以外立ち入り禁止》って書いてあるよ。どうする?」
かしゆかが入り口横のプレートを指して言った。
「う~ん、忍び込んじゃう?」
のっちが腕を組んだ隣で、あ~ちゃんが、
「え~? こういう時はこれじゃろ」
と言って押したのは、建物の壁になぜか当たり前のようにくっついているインターホンだった。
  ピンポーン ……
間の抜けた音の後に、入口の前に女性の顔の映像が現れた。マネキンみたいな美女の外国人だ。
「お名前とご用件をお願いします」
「あの、私たちPerfumeと申しますが、迷い犬を追いかけていたら、こちらの建物の中に犬が入っていってしまいまして……」
すると女性はすぐに対応してくれた。
「あらあら! わかりました。すぐに探しますのでそのままちょっとそこでお待ち下さい」
しばらくすると、入口の扉がブーンと音をたてて後ろへ下がり、ぽっかり口を開けたそこからさっきの女性と同じような、作ったみたいな美形の外国人男性が出てきた。
「この犬で間違いないだろうか」
そう言って男性が差し出したのは、子犬くらいの銀色のボールだった。
(……あれ……なんだろう、これ、見覚えがある……)
「あの……私たち犬を探してるんですけど……」
あ~ちゃんが戸惑いながら言った。
「ああ、だからこれだろう、君たちの探し物は」
「え……?」
あ~ちゃんの腕の中に、男性からそれが渡された。その暖かさにはっとして、あ~ちゃんは慌てて腕の中を見る。
垂れ耳の、鼻の潰れた犬が、世界一ブサイクな天使の寝顔で眠っていた。
2人を見ると、のっちもかしゆかも呆然とあ~ちゃんの腕の中を見ている。
「あの……ありがとうございます、ロボットさん」
あ~ちゃんが言うと、彼は顔色を変えた。
「とんでもない。私はロボットではないぞ」
3人は顔を見合わせる。
「そうなんですか? 声を聞いててっきり……」
その言葉を聞いて、彼は「ほう」と漏らした。
「我々研究所の職員は、必ず自分の住む星以外の星を、ロボットを遠隔操作して調査するように決まっているのだよ。私も妻もここでは仮の姿のロボットだ。しかし、声でわかるとは驚いたな……」
「へえー! 宇宙人さんなんですか? どちらの星から?」
あ~ちゃんが聞くと、宇宙人は一瞬あ~ちゃんを懐かしそうに見た気がした。
「……それは、明かせない決まりなんだよ」
宇宙開発研究所を後にしながら、3人は飼い主に連絡することにした。
「さっきの貼り紙検索するね……あ、あったあった」
のっちが携帯で調べている横で、あ~ちゃんが難しい顔をしている。
「あ~ちゃんなんかした?」
「う~ん、さっきの人……」
(あの横柄な話しっぷりとか……)
「いや、まさかね!」
「……えっ何が?」
「なんもない~」
「ねぇねぇ2人とも~!」
のっちが袖を引っ張った。
「このアドレスってさあ……」
のっちがディスプレイを2人に見せる。
「……あれ?これって……!」


「ありがとう! まさかPerfumeが見つけてくれるなんて~!」
そう言って3人と1匹を出迎えたのは、青い髪と青い肌のロイスだ。
「この子ロイス先生のとこのわんちゃんだったんですね~」
「そうなの、まだ飼ったばかりでしつけ出来てなくて、すぐ走っていっちゃうのよ」
そう言いながら、ロイスはあ~ちゃんから犬を受け取って抱いた。
「あ、それより!」
かしゆかがぐるりと家の中を見回す。
「ここが新居なんですね!」
「素敵なおうちですね~」
あ~ちゃんが言う。
のっちが2階との吹き抜けを見て
「天井たか~」
とはしゃいだ。その時、玄関から「ただいま!」という大きな声が飛び込んできた。
「スフィアが見つかったって!?」
リビングに駆け込んで来たのは呉君だ。実は、今年の4月に2人はめでたく結婚したのだ。
3人は呉君の言葉に驚いた。
「この子、スフィアっていうんですか?」
スフィア―つまり「球体」だ……。あ~ちゃんが2人にこっそり尋ねる。
「ねぇのっち、かしゆか……なんか思い出さない?“銀色のスフィア”がさ……」
「そうそう、銀色の球体!なんかあったよそういうの!」
「……でも、なんだっけ……?」
う~ん、と首をかしげる3人の手を、スフィアが舐めてくる。
「あんたあ~今さら甘えて~!」
スフィアは嬉しそうに、しっぽを振った。

2510年の、夏の終わりのことだった。



――絶対的な信頼と 対照的な行動
   絶望的な運命が ある日恋に変わる
   一方的な表現のツンデレーション キミが
   好き わかりにくいね puppy love――


おわり
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コメント

感動出来ました。
最後まで一気に呼んでしまうほど読みやすかっです。
全部読みました。
感動したし、楽しかったです。
ありがとうございました。
全部読み終えました。
実は私、ファンタジー系、しかも特に異次元の世界系が苦手でして、少し頭の中が混乱する部分もありました。
でも、スリリングで話にどんどん引き込まれていって、なにより感動しました。
これからしばらく、Perfumeを見たらこの話を思い出して混乱するに違いありません(笑)
読み終わって、今が本当は何年なのか一瞬分からなくなりました。
でもとても面白かったです。ありがとうございました。
Re:
ありがとうございます。
そこまで入り込んで読んでいただけて、とても嬉しく思います。

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