またまた、WaTについて。
7/28にシングル「君がボクにKissをした」をリリースし、続いて9/8に「24/7~もう一度~」をリリースするということなんで押してまいりますw

まず、「君がボクにKissをした」の感想から。
「草食系」がWaTらしいというより、「草食系」に対して否定的な感情も、自分たちがそう見られることへの抵抗感も持っていないあたりがWaTらしいな、と思いました。
本人たちが恋愛において「草食系」かどうかは別として、これだけ恋愛の主導権を相手にゆだねることができるというのは、男性の書く歌詞ではちょっと珍しいのでは?と思います。
今回も作詞はWaT。ウエンツ瑛士が特に中心となって書いたという。


君がKissした それは突然に
振り返った君が 僕と重なった
ずっとそのまま たぶん15秒以上
僕らの未来が そこから始まった 君を守るそう決めたんだ
二人の夢見ながら


「未来」を動かす最初の一歩を、相手の方が踏み出して、それを受けて自分が決意を固めるという構図。
〈積極的な彼女〉の歌詞はけっこうあると思うけれど、2人の夢や未来への歩みのきっかけを相手が作り、それを全面的に受け入れる自分、という状況を男性が自ら書いた詞はけっこう特異なパターンかな、と思う。

そしてこれは、「男性アイドル」のあり方としては、あまりにも花丸すぎる歌詞だと思う。
もともときれいな顔をしているからこそ、一歩間違えば「モテる男」として、恋愛・性愛において支配的な力を持つ存在として捉えられかねないのが男性アイドルの難しさ。
その中で、男性としての「有能」さ、性的な「勝ち組」であることを、放棄する効果がこの曲にはあると思う。どこまで意図してやっているのか。それとも、元々これが彼らのナチュラルな考え方なのか。


また、特徴的なのは、

・僕らの未来が そこから始まった
・二人の夢見ながら
・二人の夢 空に語ろう
・僕の未来 君の未来 ずっと繋がっていくよ

夢や未来という言葉が歌詞の中に多いけれど、どれも恋人同士の2人が並列で描かれて、一緒に同じ方向を見つめていく、というイメージが強い。

君が僕にKissをした(初回限定盤A)(DVD付)君が僕にKissをした(初回限定盤A)(DVD付)
(2010/07/28)
WaT

商品詳細を見る


でもこれ、前からWaTの曲は、そういう歌詞が多かった気がする。
1つ1つは特に珍しい歌詞でもないのだけれど、WaTが常に描き続けているイメージとして、「2人で一緒に歩いていく」「同じものを見つめていく」はずっとあった。これは恋愛の歌詞に限らず、友情や、広い意味の人間の絆を歌った曲でもそうなんだけど。

デビューシングル「僕のキモチ」では、

僕は君と向き合うより
同じ未来二人向いていたい

「5センチ。」でも

・僕たちが向かう明日はきっと
 一つだと信じて
・僕たちが見上げる空はいつも
 一つだと信じて

「ボクラノLove Story」では

君とずっと手を繋ぎ歩きたいよ
二人足音 重ねながら

マイナー曲だとけっこう「別れる恋人たち」を歌った曲も多いけど、そっちだと「それぞれの時は動き出す」とか「それぞれの道歩き出すのかな」と、やはり2人の見つめている「未来」や「夢」が別れていくイメージ。
この時も、一方的にどちらかがどちらかを置いていくというよりかは、それぞれの道をお互いに歩き出すという感覚が共通している。

ただ、これが5年前から続いているとなると、19歳の彼らがそれを意識してやっていたとは思えない。これが根っからのウエンツ瑛士・小池徹平の感覚ならば、彼らは本当に新しい時代の人たちなんだろう、と思う。

恋人の前でも虚勢をはらず、恋愛を主導権争いにせず、きちんと人間同士として心を通わせる。
お互いに、自分の思いや夢、描く未来を持っている一人の人間として。

そしてこの「虚勢」や「主導権」の放棄こそ、アイドルの基本なのだと思う。


しかし、以前「なぜアイドルなのか第三回」で私が語った、

>発信する側が、実力主義を脱ぎ捨て記号的な美しさを受け入れなければ、象徴化されるほどまでには至らない。
>本人とファンの相互に、実力を主張せずとも、矛盾を感じず感動できる承認があって、はじめてアイコンは完成する。
>そういうしなやかさを持っていると感じる男性グループは、今のところ、WaT以外に私は見つけられないのです。

この言葉にあまりにもハマる展開に本当にびっくりしている。



さて、9/8発売の新曲「24/7~もう一度~」は、前回とは対照的に「肉食系」の恋愛を歌った、と宣伝している。といっても本人たちも「あんまり肉食系じゃないんですけど」とインタビューで語っていたように、たしかにあまりそういうイメージの歌詞でもない(笑)

すでにライブやPVの公開などで明らかになっている歌詞を検証してみると、
描いているのは、恋愛をするうえでもともと障壁のある2人が一度は惹かれあってしまうけれど、やはり別れに直面している…という状況のよう。
障壁があるにも関わらず恋をするあたりが、「肉食系」といえる唯一の点かなあ、と思うけど(笑)、この曲の中でも、

〈ここからまた2人歩き出そう 思いのかなたで〉

という歌詞。(※聞き取りなので表記違いはご容赦ください。)
やっぱり、恋愛に対して受身であれ積極的であれ、WaTのスタンスは変わらないんだな、と実感する。

いろんな雑誌のインタビューや、テレビに出ている2人を見ていると、広い意味で、人間として愛をもってお互いを見ている2人なんだな、と感じさせられる。
そういうWaTの関係も、歌詞に影響しているのかな、と思う。

それぞれにしっかりと未来を思い描きながら、互いを思いやる心を持つこと。
恋愛であってもなくても、人と人の間で大切にしなきゃいけない気持ちを、2人はWaTの中で育ててきたのかもしれない。

24/7~もう一度~(初回限定盤)(DVD付)24/7~もう一度~(初回限定盤)(DVD付)
(2010/09/08)
WaT

商品詳細を見る
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

  • URL
  • コメント
  • パスワード
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:http://sanpoapril.blog104.fc2.com/tb.php/135-d39c7e26