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あのころの、 (実業之日本社文庫)あのころの、 (実業之日本社文庫)
(2012/04/05)
窪 美澄、瀧羽 麻子 他

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こういうアンソロジー的な文庫本にしては、珍しくハズレの少ない良い小説集でした。

女子高生たちの間の微妙な心情を描く、ということで、百合っぽい感じもありましたが、友情路線の話の方が多かった。

でも百合的な、女の子同士の恋愛感情とか「恋愛かも?」みたいな感じを描いてるものの方が、結局「思春期の一時の感情」とか「実らない」系になっちゃったので、むしろ友情のやつの方が楽しめました。
その辺は地雷なのも2作ほどあったので注意ですねー。
トランスの人に地雷になりそうな表現もあったなあ。

ただ、読み応えが全然ない、とか小説として下手くそで読んでがっかり、みたいなのはなかったです。

好きだなと思ったのは、窪美澄『リーメンビューゲル』、瀧羽麻子『ぱりぱり』、吉野万理子『約束は今も届かなくて』。

『リーメンビューゲル』は、「家庭の問題」が、経済的なことに関しても丁寧に描かれていてよかった。
『ぱりぱり』は、天才肌で生活能力ゼロの姉に嫉妬しつつ、誇りに思いつつ、実はお姉ちゃん大好きじゃん、という感じできゅんきゅんでした。
『約束は今も届かなくて』はたぶん作者の自伝的エピソード。
親友のような濃い友情とは違う、少し遠い存在だけれど、心のどこかでいつもお互いを気にかけているような不思議なつながり、というのがよかった。
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