GAME(DVD付) 【初回限定盤】GAME(DVD付) 【初回限定盤】
(2008/04/16)
Perfume

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GAMEGAME
(2008/04/16)
Perfume

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出ました!ばーーーーーん。

時代を変えるアルバムが出てしまいましたよ!!おめでとう日本のミュージックシーン!!



いや、信者の欲目(欲耳?)だと思われるかもしれませんが、ほんと、通して聴くとすごいんですよ、このアルバム。
ファンの中にはサウンドプロデューサーの中田ヤスタカ色が強すぎて、perfumeの曲っぽくないという意見もあるのですが、私はそれは全っ然ちがうと言いたい。
以下、あつくるしいレビューです。。。。。。


【主人公は3人の少女】
よくよく聴いていると、これがただの優れたサウンド作品ではなくて、とてもドラマ性の強いものだとわかるはず。
そしてそれは、明確なストーリーが詞に込められるという方法ではなく、3人の少女というキャラクターをさりげなく強調することで行われている。

ところがそれはperfumeであってperfumeでない3人の少女なのだ。
キャラクター化された、半生身の、アイドルという存在。

1.ポリリズムでオープニングを飾り、2.plastic smileまでは、加工されたボーカルで、ゲームキャラになったような可愛くてポップな女の子たちの登場。しかし、加工はしても声の違いはあえて出して、女の子が3人いることを主張しているのは忘れていけないポイントだと思う。

ところが3.GAMEで、様子が変わる。今までのperfumeにはない超ハードな曲とサウンドだけれど、声の加工はこの曲ではかなり薄めになっている。
この曲には、どんなゲームやアニメ映像よりも、ジャケット写真の女の子たちが似合う。女ファイターみたいなハードな黒の衣装に身を固めた、それでいてあどけなさや儚さも感じられる少女たち。ジャケ写の衣装で3人がでっかい武器をぶっぱなしてるPVなんか撮ったら最高だと考えてしまう。

そしてその直後、同じように生声強めの曲でありながら、対極の甘々ソング4.Baby cruising Loveが来る。まさにツンデレ的展開(笑)。
そして、少女漫画の主人公みたいに明るくかわいい5.チョコレイト・ディスコ
さらに、メロウで切ないスローナンバー6.マカロニ
この3段攻撃で、もうリスナーは、perfumeという半仮想少女たちに愛着を覚えずにはいられない流れだ。ともすればここまでで恋しちゃう人も続出だろう。

もちろんマカロニで切ない気分にされた直後に、元気な3人の声が7.セラミック・ガールを歌い出すのもたまらない演出だ。
しかしここで安心してはいけない。


【少女たちはシークレット】
8.Take me Take meでまた、ガラリと空気が変わる。
まるで、DOOPEESの『DOOPEE TIME』で、幼いキャロライン・ノバックが人生や愛に悩み溜息をつくような、ドキッとする色香を漂わせるのである。そして、彼女たちがどこか手の届かない遠くへ行ってしまったような切なさ。
幼い声と大人びたサウンドのギャップは、それが彼女たちの真実なのか、大人ぶって気取っているのか、判断がつかないからこそドキドキして、不安にさせられてしまう。
DOOPEE TIMEDOOPEE TIME
(1995/10/20)
DOOPEES

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9.シークレット・シークレットの冒頭、♪ランランラン……のコーラスも、Take me Take meから引き続き不安を感じさせるのだが、歌が始まると一転、3人のユニゾンでサビが明るく響き、安心させられる……かと思いきや、サビの最後に♪シークレットである。
そう、少女たちはやっぱり秘密を持った、不安とドキドキの間の存在。シークレットなままなのだ。そうなってくると「本当のキミを 知りたいの」という歌詞なんて全てを計算して作られたんじゃないだろうか?? いや、本当のところ、どこまで計算してるんだ、中田ヤスタカ。
10.Butterflyはさらに、もう天界にいってしまったような孤高のナンバー。しかしこの曲、サウンドもメロディーも鳥肌。もう彼女たちに手が届かなくてもいい。美しいからいいかもしんない、というあきらめと陶酔の境地に達してくる(笑)。


【感涙の最終話】
11.Twinkle Snow Powdery Snow
だけど3人は帰ってきてくれたー!もうこの展開は神としか!!
手の届かないほど美しい存在、まるでのように天使になってしまった3人が、でもやっぱり離れないからね、と笑いかけてくれる。
「あの日の思い出 もう離さないで やっと縮められた/キミとの距離は……」
この歌詞にキュンときて涙してしまうファンのことを、キモイとは言ってやらないで欲しい(笑)。
それは、ここまでで気付いた人もいるかもしれないけれど、ここに生身のperfumeの飛躍にもシンクロする展開があるからだ。

一気にトップスターへの階段を駆け上がってしまった3人だけれど、perfumeは「やっと縮められたキミとの距離」だと歌ってくれる。
それはまるで、有名になることは、みんなから離れていくことじゃない、もっといろんなかたちで近付けることなんだよ、といっているようだ。

つまりここで中田の仕掛ける仮想世界のperfumeと現実のperfumeが重なり合うわけだ。これ以上美しいことって見たことないかもしれない。

12.Puppy loveは、涙のあとのエンディング・テーマ。最後の最後で「ツンデレーション」もいいけどストレートに「キミが好き」はずるいよね(笑)。
そのうちこの曲で、セブンスヘブンみたいな、perfumeの歴史を辿る泣かせMAD作る人出てくるんじゃないかなあ?



サウンドプロデューサー中田ヤスタカは、perfumeに対してクールなコメントしかしない。
でも、彼がperfumeをただ楽曲提供の相手だとか、声の素材だとか思っているというのは誤解だ、……というか彼自身そんなクールな人間であるはずが無い。
中田ヤスタカは、リニア→シティ→エレワーの3部作からも判るように、ものすごくロマンチストで、ストーリー性のあるもの、世界観のあるものを愛する人間だと思う。

そして、3部作、さらにこの『GAME』の、仕掛け人である中田こそ、一番最初にperfumeの夢に捉われた人間なんじゃないかと思うのだ。

「Butterfly」のレコーディングで「美しく歌って」と中田が言って、あ~ちゃんは「ハ?」と思ったとか思わないとからしいけれど(笑)、そのエピソードも、中田がperfumeに半仮想の夢を見ちゃってることを表しているように思えてしまう。




そんで、最後にとにかく言っておきたいのは、これはものすごい奇跡的なことだってこと。
気付かないで「perfume好きくない」とか言っててもいいけど、それなりに自分のセンスを信じてる人間なら、このアルバムを聴く前に判断してたらあとで出遅れて後悔するぞ。

DOOPEESのキャロラインは完全に架空の女の子だったけれど、『GAME』の主人公perfumeは、実在する、アイドルを目指してやってきた女の子たちなのだ。

しかも彼女たちは、ステージ上でも『GAME』の主人公のperfumeになれる、そういうパフォーマンスを実現できる、稀にみる逸材だ。


こんなことが実現する奇跡は、本当に、2度とは起こらないと思う。
日本のアンドロイド・シスターズは実在するんだぞ。


おめでとう日本のミュージックシーン!!大切なことなので2度言いました!!

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