西の魔女が死んだ (新潮文庫)西の魔女が死んだ (新潮文庫)
(2001/07)
梨木 香歩

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癒されたい人はぜひ読んだ方がいいです。
迷っている人は、これを読んで魔女修行をしたらいいんじゃないかと思います。

ということで昨日、映画版を見て参りました。
映画の前に予習として読んだので、映画レビューと合わせて書こうと思います。


原作小説では一番泣けたところは冒頭で、おばあちゃんが主人公・まいの存在を全肯定するところでした……。

他の人は、もうちょっとクライマックスあたりで泣くものなのかなあ……と思っていたら、やっぱり映画はクライマックスで号泣できるように作ってありました。映画は泣かせどころもわかりやすいから……。
原作はそんなに泣けまくる感じではなかったのですが、映画ってやっぱ気持ちを盛り上げますね、すごいですね。

ということで、映画の方がオススメです


いやいやいや……小説も十分面白いです!ホントホント!


しかし、こんなふうに肯定してくれる、愛してくれる存在がある人はいい。まいほど恵まれた、幸せな子供もいないと思う。
こんなおばあちゃんが全ての人にいたら、道を踏み外す人なんて一人もいなくなるだろう。
でも、こんな人はあまり多くはいてくれないから、この本が、その代わりになってくれたらいいな、と願っておきます。

でも、まいが恵まれすぎていることで「自分にはこんな風に愛してくれる人なんていない」と卑屈になってしまう読者もいるんじゃないか。その点が、この作品で懸念される部分といえるのでは。
結局幸運な強者じゃないと救われないんじゃないか、ということになってしまってないか?

まあ、しかし本当は、人は「おばあちゃん」を自分で探し求めて出会うものなのだと思うけれど。
まいはきっとこれからの人生、それを探し求め続けるのだ。
そういうものなのだと思うんだ、きっと、人生って。


映画版は、所々省略や脚色があったものの、細かい部分も原作に忠実なところが多くてとても丁寧な作りという印象でした。
役者や、映像の美しさ、ストーリーの美しさとともに、音響がとてもよかった。
BGMもやわらかい雰囲気で良いけれど、ワイルドストロベリーを摘む音、包丁で野菜を切る音、トーストをかじる音、シーツをたらいで踏んで洗う音……生活音が、いちいちとても美しい。
こういう細やかさが、丁寧に映画を撮るということなんだ、と知りました。

私の大好きな新居昭乃さんが作った、手嶌葵さんの歌う主題歌『虹』が流れるエンドロールで、席を立つ人は誰もいませんでした。
泣いてしまってエンドロールが終わっても、しばらく立てない人も。私も、余韻が大きすぎてちょっと立ち上がる気持ちになれませんでした。ずっと長く好きな映画になりそう。
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