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文芸部で企画的に制作した、「自分」をテーマにした本『セルフポートレイト』にて、『エピキュリアン』というタイトルで寄稿した3詩です。




友だち


彼女は愛せない人なので
ここで私は口をとがらせるしかない
透明の玄関で小さなバリアを張りながらおそるおそる床を踏み
来る前とそこが何も変わらないまま後にするよう気を払い
愛する気など毛頭ない
こんなにも愛さないよう気を払いお邪魔する

彼女はクッキーと麦茶を出してくれる
出来合いのものばかり出してくれる
私はありがとうといい食べる





反快楽主義


それはなんとなく見ているそのことだけでそこで
(ちっさくて太った方の男がやせてのっぽの方の男の頭を撃ちぬいた)
そんなつもりでは私はなかったのにそれでは
それがあっけなく終え見えるそれだけではなくそういう
私に重いのが ぱんっと きて死ぬのを見る


わたしはわたしの頬をうつぱんっとくるようにして
ぱんっとうつと
しかし胸にぱんっではないなんかとってもすっきりいいきもち わたしの
頬に
ぱんっと
腕に
ぱんっと 手の甲、膝 ぱんっと
ぱんっと
ぱんっと 太もも、
ふくらはぎ やっぱり頬、
ぱんっと
ぱんっと
そこらはしだい膨らんで 膨らんで破裂するすっきりとなる


自分を先生と呼ぶあの男の話をすると、
彼は女生徒を前に呼び、怒鳴るのは、ぱんっと言っているのだ
何度も何度もぱんっとくり返して彼はどんどん膨らんでいく
そして女生徒の泣き声とともに、破裂するすっきりとなる
(彼はそれを正義と呼ぶ)
彼の正義のせいで女生徒は汚れくしゃくしゃになって教室の隅人形みたいに転がって
そんな女生徒がつみ重なるので、部屋の空気が悪くてしょうがない

私は、ああ、いい気持ちと言ってしまわないよう
気をつけておこうと思う
ぱんっとなるのは気持ちいいことではないよ
気持ち悪いことよ、と


あなたの好きな人がぱんっとされたらいやでしょう、どう思いますか
いやでしょうか
あなたの好きな人がぱんっとされるのを想像しないように
彼らだってそれを知らなければよかったのです





白い家


父さんはまじめにコツコツでやさしいです
母さんは日曜に教会へ行きます
兄さんは汗を流して働いています
私はそれを馬鹿にします

私の家はオレンジの屋根と茶色のモルタルと中は白です
とても白くて眩しく私はドライアイで
お父さんもお母さんも白くて、朝まで寝ずに赤っぽくなった私に対してはきっとまだ慣れないでしょう

私は家の中では特別な服を着特別なものを食べ特別な言葉をしゃべるようこころがけています
わたしはいつか真っ赤になることを夢見ています

父さんはまじめにコツコツでやさしく、
母さんは日曜に教会へ行き、
兄さんは汗を流して働き、
私はそれが羨ましくてたまらない
私はいつか真っ白になることを夢見ています

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コメント

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こんばんはです。
詩が載せてあったので、ア! と思いました。
わくわくしつつ読んでいれば、頭がまっ白くなりました。没頭しました。
頭の中に、変なもやもやを溜めていました。
それが、読んだ後には、あんまりもやもやとしなくなりました。
いい詩だな、いい詩だな! と、ときめいています。
>きよみさん
ありがとうございます。ゆるゆるやってますが、これからもぜひ遊びにいらしてください。

>加藤さん
久々に詩を載せました(^^)>
「自分」というテーマを与えられたら、詩の書き方がクリアになったのかもしれません。詩はいつだって「自分」がテーマで良いはずなのに、忘れていたんですかね、私は;(笑)
そんな風に言ってもらえる詩をまた書けたらいいです…。ありがとうございました。

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