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また静かな日常に戻った。そんな心地。ここ数日、大槻ケンヂの『グミ・チョコレート・パイン』に心を支配されていたから。
感想はまたこんど。




今毛布は、私の足首に絡まっている。
昔は全身すっぽりそれにくるまれていた。
私はそれがないと立っていられないから、安心しつつ、暑苦しいなと思ってる。

今本当は、他の人の毛布がほしくて、私もずっと取ってあった自分の毛布をその人にあげたくて、でもそのためにはこの足首の毛布から抜け出さなければならない。
歩けなければ、その人の毛布を取りにいけない。私の毛布をかけてあげられない。


友達が困っているとき、私は毛布を持っているのに、ハンカチしか差し出せなかった。
私に毛布をあげる権利がなかったから。
いつか、いつか誰かに自分の毛布をあげたくて仕方なかった。


足首に絡まる2つの毛布から、私は自分で選んで抜け出す。
本当は全身くるまれていたいときに、無理やりそこから放り出される人も、たくさんいる。
私のような人を幸せだという人もいるけれど、結局誰だって毛布のない寒さを味わうことになる。
そういう時は小さなハンカチを少しずつ分けてもらって張り合わせて、寒さをしのぐしかない。

たとえ毛布を与え合う人が見つかっても、人がくれる毛布は、ずれたり形やサイズが合わなかったり、やっぱりその時にも人は寒さを味わうだろう。


毛布とハンカチじゃ全然違うと思ってしまうけれど、結局それは程度の違いなんだと思う。

自分を完全に暖める毛布なんて、きっとこの世にはない。
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コメント

加藤です。これだけで短い小説のようですね。読み入りました。こんな風に私も感じたりすることがあります。あぁ自分だけじゃなかったんだぁ。そう安心できました。でも切ないです。すごく。。。
傷つけ合うことしかできなかった人との、気持ち良くない別れがありました。

不自然な依存関係が崩れてどうしようもない修復不可能な状態になりました。

傷つけ合う会話の中で、こんなことを、ここに書いていました。
今読んでも何も間違ったこと言っていない気がするのに、あの人とは、どこで間違ってああなってしまったんだろう。

今は少しずつ人間らしい生き方に戻ろうとしているところです。

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