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注)以下の記事は、ロッキン・オン・ジャパン7月号P136~に掲載されているインタビューの言葉を、文脈を無視し、都合の良い部分だけを抜粋して、私自身が作成(捏造)したものです。

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「テレビとかより、ライブが一番」あ~ちゃんはメディア嫌い?

 人気テクノポップグループ「パフューム(Perfume)」の「あ~ちゃん」(西脇綾香、20)が雑誌のインタビューで、テレビ嫌い、マスコミ嫌いを告白しているのではないか?と話題になっている。いつもの天然キャラとはうってかわって、強く切り捨てるような言葉が目立ったこのインタビューは、一部のファンから
 「テレビで見せているのは本当の自分ではない」
と訴えたいのではないか、と噂されている。

■「嘘つきたくないから」

 インタビューではまず、2009年5月10日の東京代々木で行われたコンサートで、あ~ちゃんから「ライブがないとなんのためにやってるかわからなくなる」といった内容のMCがあったことを指摘される。
それに対してあ~ちゃんは、

 「『私こう思っちゃってたんだよね、実は』みたいな。それを本当の気持ちで言っちゃう私みたいな(笑)。言う必要なかったと思うんですけど、嘘つきたくないからそう言ったんですけど」

さらに、

 「ライブが多分一番、その人本来っていうものだと思うんです。CDとかテレビとかに比べると」

 と、リリースされる楽曲やテレビ出演では、本来の自分を出せていないことを告白し、
「頭がよくないんでうまく言えないんですけど」と加えて、活字メディアであるこの雑誌インタビューにおいても、気持ちを表現できないもどかしさをうかがわせた。

また、多忙による体への負担やストレスも告白。

 「整体に行きたいのに、どうして行けれんのじゃろ? 体がおかしくて動かれんのにどうして行かれんのじゃろ?みたいな(中略)。
 恵まれてることはわかってるし、すごいありがたいけど、そう思っちゃう」

 これに対しのっちが、辛い辛いと考えるともっと辛くなる、あまりそういうことを考えないようにしている、などと発言すると、あ~ちゃんは同意しつつも、

 「でも逃げすぎとるときはすっごいあると思う」

と指摘。

 「私『眠い』とか『疲れた』とか、この言葉大っ嫌いなんですよ(中略)。だから言いたくない。でもここ1~2年くらい言わないとおかしくなっていくのがすごいわかって(中略)。いつも『ありがとうございます』しか言わないなんておかしいし」

と、本音を隠すことへの疑問をのぞかせた。

■3人でひとつ「私リーダーじゃない」

 テレビだけでなくライブMCでも中心となって話すことが多いあ~ちゃんだが、本人はそれをあまり喜んでいないようだ。
 一般に「リーダー」や、「中心」というイメージを持たれていることが気がかりらしく、それらを否定する発言を繰り返している。

 「私ばっかりしゃべっちゃうことになっちゃうんです。それってよくないなって思って。私リーダーじゃないし」

と、弱気なあ~ちゃんに対し、
のっちは

 「いや、私はすごくあ~ちゃんのしゃべりが好きだから」

かしゆかも、

 「あ~ちゃんの気持ちのほうがお客さんも共感できる部分が多いっていうか」

とフォローする。
対するあ~ちゃんも、

 「一緒に言ってるんだよっていう感じもすごい出してくれるから、だからもっと3人の気持ちなんですっていうのが伝わるようなMCにしたいなって思っています」

とまとめたが、その後に

 「3人の場だから、誰が頂点とか、何担当とかもないし」

とまた、誰か一人が目立つことを異常に嫌う様子を見せた。
 新作のアルバムについても、3人の声にかなりエフェクトがかかって判別できないところもある、との指摘に対し、

 「ああ、誰でもいいんですよ」

とあっさり答え、2人もそれに同意。
 「3人の声が混ざったらもうなんでもいい」
という。

 「3人の声が重なるとPerfumeなんですよね。だし、めっちゃいいと思わない? 3人の声が重なってるとこって」
と2人に振り、
 「これは3人じゃないとって思える。こないだまた思ったんです。3人の声を合わせたときに、もう魔法だ!って」

と、「3人」をひたすら強調している。
 誰が真ん中、誰がリーダー、といった世間の声は、こちらが思う以上に彼女を苦しめているようだ。
 ファンと直接触れ合えるライブに頼る一方で、世間の誰にも誤解されたくない、という葛藤も見える。

最後にあ~ちゃんは、

 「だって音楽を聴きたいならCDで聴けばいいから、(中略)だから、ライブに来てよかった!って思ってもらいたいので、ライブしたいですね」

と、やはり、ライブでの自分たちを見てもらいたい、という気持ちをアピールした。

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まあ、偏向記事にしちゃ、ちょっと無茶すぎる部分が多かったかなと思いますが(笑)
さて、なんでこんな不愉快かつ、くだらないことをしたかというと、まず以下の記事を読んでいただきたいと思います。


6月22日20時5分配信の、J-CASTニュースです。


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「Perfumeが歌う意味なし」あ~ちゃんがプロデューサー「批判」?

人気テクノポップグループ「パフューム(Perfume)」の「あ~ちゃん」(西脇綾香、20)が雑誌のインタビューで、中田ヤスタカプロデューサー批判をしているのではないか?と話題になっている。人気絶頂にも関わらず2009年5月10日の東京代々木で行われたコンサートで、「パフュームを見捨てないでください」と観客に語り掛け、ファンを「何が起こっているのか?」とやきもきさせたばかり。近々発売されるニューアルバムになにか不満の原因があるのだろうか。

■「もう苦しくなって逃げたくなったりする」

 「パフューム」のインタビューが掲載されているのは月刊誌「ロッキング・オン・ジャパン」09年7月号。同誌は冒頭で09年7月8日に発売されるニューアルバム「?(トライアングル)」はメンバー3人の歌が減らされ、ダンス・ミュージックのような作りになっている。しかも、歌には大胆なエフェクト(音響効果)が付けられたため、誰がどの部分を歌っているのかわからない状態だ、と指摘している。

 作詞・作曲・編曲は中田プロデューサーが担当している。3人がそれぞれ主旋を歌った後、中田プロデューサーが3人の歌を「切り貼り」し、エフェクトをかけて完成させる。

 インタビューでは、3人が「パフュームはこうでなければいけない」という思いが強くなりすぎるときがあると、明かしている。

 あ~ちゃんは、

  「もう苦しくなって逃げたくなったりするときはありますね」

と答えている。遊びたいときもあるが、自動的に毎日のスケジュールが決まり、自分の思い通りにはならない、というのだ。他の二人も同じ意見だったが、のっち(大本彩乃、20)が、

  「(逃げ出したいと思うことはあるが)あんまりそういうことは考えないようにしている」

と言うと、あ~ちゃんは、

  「考えないようにしとるっていうのを出しすぎるとき、こっちがいらいらする」

とちょっと違った見方を示し、のっちは「そうなんや」と笑って返している。

 ニューアルバムについても、

  「あの中田様が私たちにまた曲をくださるのですね、見捨てないでいただいてどうもありがとうございます」

と話している。

■「パフューム」を素材としてしか考えていない?

 かしゆか(樫野有香、20)は、ニューアルバムで歌もの以外の曲でも遊んでもらえるようになったことについて「すごく嬉しい」とし、中田プロデューサーのテクノユニット「capsule」に近付いた、と評価した。「capsule」は、こしじまとしこさんがボーカルを担当しているが、音楽主体の曲が多い。ただ、あ~ちゃんは、かしゆかの見方に対し、

  「(ニューアルバムに入っているインストに近い)Speed of Soundみたいなやつばっかりになってくのもどうかと思いますね」

 疑問を示し、さらに、

  「しかもPerfumeが歌う意味あるのかなって。capsuleさんはそれでいいじゃないですか。ライブが軸でもないし、こしじまさんすごくかわいくてキレイで、ちょっと揺れてるだけで絵になるし(中略)。でもPerfumeってそうじゃないから。それ(音楽主体)ばっかりになっていくのは怖いけど。ほんとに(パフュームを)素材としてしか考えられないっていうのは、でもそうじゃないと信じているから」

と話している。

 このインタビューを読んだ人たちは、ブログや掲示板で、

  「ヤスタカ型ヒューマノイドロボット『アーチャン』がついに自我を持ったということでよろしいのですね」
  「てめぇらが曲書けんのか?てめぇらで曲書いてCD出してみろよ」
  「中田ヤスタカを有名にしたのが自分達、と言いたいんではないのか?」

などと書いているが、Perfumeの所属事務所スタッフは、

  「インタビュー記事全文を読んで頂ければ、ご理解頂けると思いますが、あ~ちゃんがプロデューサーを批判したり、ニューアルバムに不満を持っているということは一切ありません。インタビュー記事の一部分だけで誤解をされないようお願いします」

と話している。

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まあ、2つを読み比べて違和感とか、なんじゃこりゃ?とか、どっちが正しいんだ?とか思ってくれたら幸いです。

どっちが正しいんだ、っていうと、どっちも正しくありません。

発言だけは、同じ雑誌からそのまま抜き出したものですが、長くしゃべっているのの一部を抜き出しているものですし、意図の方向性を、記者の文章や抜き出し方によって調整しているのです。


最も特徴的な部分をあげると、

私、コラコラ版では
 「整体に行きたいのに、どうして行けれんのじゃろ? 体がおかしくて動かれんのにどうして行かれんのじゃろ?みたいな(中略)。
 恵まれてることはわかってるし、すごいありがたいけど、そう思っちゃう」

 これに対しのっちが、辛い辛いと考えるともっと辛くなるのであまりそういうことを考えないようにしている、などと発言すると、あ~ちゃんは同意しつつも、

 「でも逃げすぎとるときはすっごいあると思う」と指摘。

 「私『眠い』とか『疲れた』とか、この言葉大っ嫌いなんですよ(中略)。だから言いたくない。でもここ1~2年くらい言わないとおかしくなっていくのがすごいわかって(中略)。いつも『ありがとうございます』しか言わないなんておかしいし」

と、本音を隠すことへの疑問をのぞかせた。


としました。これと同じ箇所が、
J-CAST版では
遊びたいときもあるが、自動的に毎日のスケジュールが決まり、自分の思い通りにはならない、というのだ。他の二人も同じ意見だったが、のっち(大本彩乃、20)が、

  「(逃げ出したいと思うことはあるが)あんまりそういうことは考えないようにしている」

と言うと、あ~ちゃんは、

  「考えないようにしとるっていうのを出しすぎるとき、こっちがいらいらする」

とちょっと違った見方を示し、のっちは「そうなんや」と笑って返している。



本屋さんに行って、元の記事を読んでもらうのが一番良いんですが、説明すると、あ~ちゃんの「通院できない」といった話のあとに、
「だって人間なんだもん。遊びたいし、自分のやりたいことしたいっていうことです」
という言葉がありました。

どちらを抜き出すかだけで印象がずいぶん違うので、本当は、意図的な操作などなくても、部分的な切り抜きで記事を書くこと自体やめるべきなんだと思いますが。

さらに、コラコラ版ではJ-CASTがばっさり切って使わなかった、のっちの「そうなんや」の後のあ~ちゃんの発言を、都合の良いところだけ抜粋して、「本音と世間からの目」とかいう話に無理やりつなげています。
J-CAST版では、あ~ちゃんからのっちへの「ほんまそう。そう思うよ」といった同意の言葉を使わず、メンバー間の断絶を強調するような書き方になっています。

というか、
のっちの「(逃げ出したいと思うことはあるが)あんまりそういうことは考えないようにしている」
この括弧内の言葉はのっちの発言には全くないので、明らかに「印象操作」のレベルでなく「捏造」なんですけどね。




私の作った記事もJ-CAST同様、事実を捻じ曲げた、最低の、ふざけた記事です。
あ~ちゃんはこのインタビューでメディアについての言及など一切していないし、本人もそんなこと露ほども思ってなかったでしょう。


しかし、これを作った動機は、決してふざけた気持ちではなく、強い憤りです。



ひとつには、人の言葉をいいように弄び、それをあたかも真実のように発信することへの怒りです。

私は、他人事だからこうやって怒っていられるのだと思います。
もし自分がこれをやられたら、不安と恐怖で震えるでしょう。
自分を責めもするかもしれません。
なにしろ、使われている言葉はすべて、確かに自分の言ったことに間違いはないのだから、たちが悪いんです。
自分の考えではないことを、多くの人に広められ、自分という人間を判断する材料にされる恐怖です。

私はメディアについてそんなに詳しい人間ではなく、自分の気持ちでしか語れない部分も多いので、Perfumeファンの間では有名な「道夏」さんのブログも紹介しておきます。
http://dmsl.blog116.fc2.com/blog-entry-96.html
これを読んだら、本当に悔しさがまたこみ上げてきて、泣きそうになりました。



ふたつめには、Webメディアをなめていることへの怒りです。

最初は、こんな陳腐な印象操作があるものか、と不思議に思いました。

ふつうこういう情報操作は、操作される以前の、元となった情報が
一般の人には「確認できない」もしくは「確認が難しい」
というものを使って、行われるのだと思うんです。

ところが今回は、確認する意志さえあれば誰でも確認できるものがソースとなっています。

最初のうち不思議で、何がしたいのか、何か他の、裏の意図があるのか?などといろいろ深読みしましたが、
騒ぎが落ち着いて改めて考えると、なんのことはない。
J-CASTはおそらく、Webメディアとして情報発信する身でありながら、Webメディアをなめてかかっているのです。
そんなもんなんです。彼らにとっていまだにWebメディアというものは。

Webメディアは、権力との関係をぬぐえないこれまでのメディアにはない可能性を多く秘めているメディアです。もちろん全てが権力的支配ゼロとはいきませんが、ゼロなところからの情報発信も大いに可能なのですから。
そしてその影響力も、いまや測りしれないものとなっています。

そういうことを、彼らは自覚していないわけです。
Webに乗るニュースだから何をやってもいい、個人の無責任な書き物と同じレベルでも、そんなに問題にならない。だから、好き勝手やれるし、面倒な権利関係もだいたい無視できる。
そんな意識で仕事をやっているんじゃないでしょうか。

Webでも許されない、ではない。Webだからこそ許されないんです。当事者がそんな意識でどうするんだと。

もう、あと数年ですよ。数年の間に変われなければ、彼らは本当に痛い目に合うと思いますね。



私はPerfumeを愛していますし、とくにあ~ちゃんに対しては強くいとおしく思っておりますから、そのせいでこんなに憤るという部分もあるかもしれません。

でもね、これは、人間が人間に対してして良いことじゃないと思うんですよ。
なんということをするんだ、と思うわけです。

この言論の問題は、Perfumeとかファンだとか、そういう話を超えてる、と思っているんですが、みなさんはどう感じられたでしょうか……。



《追記》
J-CASTの記事に関しては、
・記事が「訂正」を明記せずに書き換えられた
・個人のブログからほとんど引用した内容である

という批判が以前から出ていました。

そのことについて、書き換え前の文章や、元となった?ブログと思われるものをPOP UPさんがわかりやすく説明されていたので、以下を参照いただけると幸いです。
http://popup777.net/archives/987/
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コメント

私も 今回の動きの中で怒りまくっていました

perfumeじゃなくても 今回のフライデー YAHOO! J-CASTの動きは許せません

実は、私もさんぽさんのようなアプローチを考えたのですが文才がなくてやめました

今回の記事 捏造というよりちゃんとした解釈ですよ(^o^)
>セラミックおじさん

フライデーの場合は、私は、報道の内容じたいよりも、あれをそのまま真に受けてしまうファンのあまりに多いことにショックを受けました。

しかしこのJ-CASTの場合は、原文を読んだ人以外は真に受けても仕方のない記事です。
そのくらい、本人の「発言」である、ということは強いことなんだと改めて私自身も感じました。

>捏造というよりちゃんとした解釈

そう言われてしまうと複雑です。私自信はこの記事のような解釈では考えていません。
実は「あ~ちゃんが政界批判?」とか「角界批判?」(笑)なんていう無茶苦茶なタイトルで作ってみようかとも思ったのですが、あまり真実味がないと比較の効果がなくなってしまうのでやめたんです。

「ひたすら」とか「異常に」とかいういやらしい言葉の使い方もしてますし。
これはぜんぜん嘘の記事なんで信じないでくださいね。

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